PBT TOP10 CLASSIC 2011 選手レポート D.Tanaka 

ディフェンディングチャンピオンとして挑んだTOP10CLASSIC2011。やはり連覇というものは難しいです。でも、十分なプラクティスも出来ない状況で、この成績には満足しなくてはいけないんでしょうね。すべての結果は実力の上にあるわけですから。
キャストの大会で好成績を残したものの、ウイナーの河口さんの魚のクオリティーの差を痛感せずにはいられなかった。ざっくり見てみると、河口さんが6000g。私は5100g。最小魚はお互い700くらいだったので、4匹で900程の差が出ている。一匹あたり225g。でも、実際にはでかいほうから3匹で計算すると、もっと差が出てしまうと思う。ということは、この釣りで10匹釣ろうが、20匹釣ろうが、ベスト3匹というトーナメントという場においては全く無意味だということになる。つまり、全く同じことをやっていたのでは勝てない。そして、私が取ったプランは、基本的な釣りを変えずにエリアを変えるというものだった。

釣りを変えずにと書いたが、変更点が一つあった。それはキャストの時にメインとしていたエスケープツインのテキサスのシンカー及びストッパーの変更だ。今回の表彰台で河口さんが「ボトムの吸い込みに対応するためにライトリグだった。」と語ったが、自分も全く同じ事を考えていたので、とても納得した。私はライトリグにするのではなく、シンカーを3/8ozから1/4ozに変更し、ラインホールの大きなシンカーを使い(急遽の通販に対応していただいたハニースポット様に感謝!)、シンカーストッパーをなくした。これにより、吸い込みバイトに対応した。もちろん、フッキングを意図的に遅らせるのも重要だ。
大会当日は朝からの冷え込みが想像以上に厳しく、モーニングバイトは厳しいのではないかと思った。そこで、先週のリリースフィッシュが取れればラッキーだと思い、スロープ前の橋脚、ワンドの入り口などから釣りを始めた。案の定反応は無いので、すぐに下流へと進路を向けた。先行していたのは藤高さん。そして、自分と同じようなタイミングで下ってきたのは藤本。この3艇は大体同じような距離感で下流まで行くことになる。
下流の状況を見るためとはいえ、結構ラフに釣り進んでいるので、全く反応が無い。意識していたのはスポーニングの進行状況。大会前に2D(二回連続NF)を食らっていた私は、今年の春の進行はかなり遅いと感じていた。ところが、キャストでの全体の結果を見て、「小野湖は違うのか???」と混乱した。シャローを撃っても反応が得られないので、5連目のワンドのディープ隣接のブレイクをライトリグで攻めることにした。当然狙いはシャローに上がってくる魚。プリというよりはステージングの魚だ。しかし、反応が全く得られない。近くで粘っていた藤本も厳しそう。
更に降りるか、もう一度上るのか悩んだが、下流へ行くほどスポーニングの進行は遅いと判断し、もう一度、目ぼしいところを打ち直していくというプランにした。もちろん、良さそうな大場所はアプローチを変え、下りで撃ち損じた場所は忘れずに。このあたりで河口さんから「リミット達成」のメールが入る。
そして、大きなレイダウンの中でついにバイト!ラインは5lb。大抵このポジションは魚がデカイ!しかし、上がってきたのは700gと少々小ぶりなバスだった。不満もあったが、とにかくトーナメントの一匹は安心できる。そして、この一匹で、下流はばっさり捨てる決心が出来た。ならば、最初のワンドからスロープあたりのプリの魚が止まりそうな場所を狙うのみ!ワンドの奥には山本艇が陣取っていた。下流側の岬を狙うが反応は無い。上流側の岬は藤高さんが粘っている。しかし、とても厳しいとのこと。
ならばと、その上流の岩盤エリアに狙いをシフト。岩盤というけれど、オーバーハングに隠された岩盤。なので、茂みや木を見ながらバンクを想像し、奥へエスケープツインを撃ちこんで行きます。ボートが入れるスペースがあれば、どんどん入ります。プレスの波多野くん、ごめんね。毛虫の時期じゃなかったからよかったけどw
そして、大きなエグレの際でハッキリとしたバイト。「食った!」同時にプレスがよける。そして、横フッキング(縦だと木に当たる)。息ぴったりであるw その魚は1920gでした。やや緊張のハンドランディングでしたよ。
これは良い流れだと、思っていたら10分後くらいに1100gをキャッチ。これでリミット達成だ。と、その直後に河口さんから「1800入った。」とのメール(怒) そして、5kg越えとも・・・。
「なんだよ~。小さいの2匹は入れ替えなきゃ追いつかないよ。」なんて、プレスと話しながら釣っていると、数十m向こうから賑やかな声がする。「うあ~ブリブリだよ!!」とか。後日判明したのだが、これは昨年プレスで乗ってくれた中﨑くんでした。しかも、この魚・・・1800g越え。そして、リグは7gのテキサス!!!! 明らかに私の魚ですよ(笑)文字通り、足遅かったようです・・・。でも、これもトーナメントというものです。
そして、太田筋に入り、しばらく撃ち進むも反応無し。最後の時間を弧森島で過ごすことに。ちょうどそのあたりで南風が吹き付けてきた。これは魚が寄ると思い、本命場所を打たずに、周りを2周ほどするがノーバイト。満を持して本命場所にエスケープツインを滑り込ませる。すると、強風の中わずかなテンションがかかる。「食った・・・か?」軽く聞くと、わずかに反応が・・・・。しっかりとスラッグをとってフッキング!「決まった!!」しか~し・・・水中の木に絡むバス。あわててエレキで突進するも、木化け。。。ショックです。
これは自分のミスです。だって、こういった事も考えてテキサスタックルを3本(RR680H+T-6 16lb、RR760MH+パワーカーボン 20lb)持ち込んだのに・・・。なのに、一番ライトな奴で攻めちゃダメですよ。風でスラッグも出ているからフッキングも決まりにくいのに!!!冷静な判断が出来なかった自分に腹が立ちました。悔しい!!!
結局、このあとはバイトも無く終了。
今回の敗因は、完全に自分のミス。そして、時合いを逃しすぎたこと。結果的に、中崎くんの1800g、ばらした1300~1500(推定)が、いれば優勝ウエイトと良い勝負だった。タイミングやエリアはそんなに間違ってなかった。でも、想像以上にバイトが無かった。そして、肝心なところでミスをしては絶対に勝利の女神は微笑まない。釣り込みが足りなかったのかもしれない。
最後に、金、土と苦しみながらプラをしていた河口さん。唯一しっかりとプラをしていたことが報われたのでしょう。心から祝福します。勝つべき人が勝つというのは、とてもいいトーナメントだと思う。来年は挑戦者として、心を入れ替えてクラシックに挑みたいと思います。もちろん、その前に権利獲得ですけどね!
<メインタックル>
ロッド:NORIES ロードランナーストラクチャーST6100MH
ライン:DUEL パワーカーボン 14lb
ルアー:NORIES エスケープツイン
シンカー:1/4oz
フック:3/0 オフセット 

Updated: 2012年4月12日 — 9:47 PM

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