キャスト杯 第一戦 小林レポート

どうも、小林です。
4/5(日)にキャスト杯 第1戦に参加してきましたので、そのレポートを書いてみました。
今回は3位入賞ということで、プラ~試合当日までの流れについて書いてみました。

 

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~プラクティス1日目
試合に臨む際に大切なのはやはりプラクティス。
今回の試合で他の選手に差をつけることが出来たのは、ほぼプラクティスと言っても良いと思います。

季節は春、という事でシーズナルパターン的に見れば間違えなくスポーニング絡みの釣りを選択する事となるでしょう。
しかし単にスポーニングとあっても、越冬の終わりからオスであればネストが過ぎるまでは、いわゆるスポーニングという事になります。
つまり、現時点でスポーニングのどの段階であるのかを正確に捉える事が、プラクティスで見るべき重要な項目の1つと言えるでしょう。
今回のプラクティスの期間は前々日の半日と前日の計1.5日。
移動時間からすれば琵琶湖より広いと比喩される小野湖を釣る上では、フィールドをあまり知らない自分にとって少ない時間でのプラクティスとなりました。
このような広いエリアで試合を控える場合は、湖上に浮く前のプラクティスも重要となってきます。

今回自分が考えた3月末から4月初旬に有り得るバスの状況は「①越冬場からシャローへ上がり始めた魚」、「②本湖やチャネル等に隣接する岬やくぼみ等のストラクチャーの変化と、それに絡む岩やオダをはじめとしたカバーなど、いわゆるコンタクトスポットに絡む魚」「③コンタクトスポット~スポーニングエリア間付近でフィーディングする魚」、「④スポーニングエリアでネストに向けて準備しているオスの魚」のいずれかです。
実際には②の中に③の魚が含まれていたり、④の魚が③の魚の中に含まれていたりと複雑ですが…

この中で明確な地形を指定しているのは②となり、三寒四温が始まって直後の多くの魚が上がり切る前の状況では、ある程度釣れるエリアが決まっているということです。
そして、考慮すべきは魚の雌雄で、「一般的にメスは状況に応じて上がったり下がったりサスペンドしたりと移動を繰り返し、オスは一度シャローに上がるとネストが終わるまでシャローに居る」と言われています。

今回は狙うべき魚のうち、1番遅い魚はこの②と考えていて、沖側の②のエリアから順当にルアーを入れていって、徐々にシャローを釣り上がっていく方が、ラインやリグを必要以上に魚に見せにくくプレッシャーを与えにくいと思います。
②の条件に加え、「北風をプロテクトしつつ日照時間の長い南向きのワンド」という条件を兼ね備えたエリアを見つける事が、今回湖上に浮く前に自分したプラクティスの1つです。
結果、今回②の魚を釣る上で1番ベストだと判断したのが最下流のワンド入口の岬と、同ワンドの少し奥の角状の岬らしき地形変化。
しかし、最下流まで船外機で直行出来る訳ではないので、そこまでの移動中は③、④の魚が釣れるエリアを手早くチェックしていく作業を加えました。
③の魚は比較的色々なシャローエリアにいますが、個人的に釣りやすいと認識しているのが、水温が下がり過ぎないところまでのバックウォーターやクリーク、インレットを保有するワンド等の、ある程度カレントが存在してカレントが当たり過ぎないところです。
④に関してはカレントの当たりにくいシャローエリア、知っていれば例年ネストのあるエリアとなります。釣り方はリアクション重視の方が手早く、クランクやシャッド等の早巻き、スモールシルエットのワームに比較的ヘビーウエイトのシンカーをリグったレスポンスの早いテキサス等をチョイスしました。④の魚は、釣り方やエリアを見つければ安定して釣れるので、年間争い等も重視するのであれば外せないタクティクスとなります。
そしてすべてにおいて言える事が、プラで魚を触り過ぎないということです。

実際の釣行では、最下流に行くまでの移動中に、③の魚からの反応をプルプルワンドで得る事が出来ました。
このエリアは昨年、フィーディングらしい魚をメイクした選手が上位入賞を果たしたエリアであり、かつ北風を受けにくい南寄りの向きに入口のあるクリークです。
ちなみにこの最下流までの移動中でのルアーセレクトですが、手返しとアピール力を重視して、シングルコロラドのスピナベと、スピナベを通し切れないエリアでのジク&テキサスを選択しました。

そして最下流の目的地に到着し、ストラクチャーの変化に沿って上がって来るであろう魚をジグ、ヘビダン、ヘビキャロ等で丁寧にチェック。ワンド奥のシャロー等で③や④の魚の釣りもローテーションしつつ、岬の②の魚にかなり時間をかけましたが、結果的に反応はありませんでした。その上、岬のバンク側でジャークベイトにフィーディングのメスらしき魚がバイト。この魚の反応から、このエリアで釣るべく魚は③と判断し、明日のプラでは下流域を中心に③の魚が釣れそうなエリアを探しつつ、④の釣り方を探していく事を決めました。
これが初日の半日が終わるまでのプラクティスです。

プラクティス2日目
今日の目的は、試合当日に③の魚を狙うために勝負するエリア決めです。この時点でメインエリア候補はプルプルワンドと最下流ワンドのどちらか。水の感じや雰囲気的にも良かったといいたいのですが、これだとセンスや経験といった個人的な感覚の話になるので、今回はシンプルに魚の反応があったからこの2つのエリアをチョイスしたという事とします。

初日はプルプルワンドから入ったのと、昼から②の魚を狙っていたという理由から、朝イチは最下流ワンドの②の釣りからスタートしました。
が、昨日と同様に反応がなく、その上、前日バイトのあった③の魚からも反応がありません。このエリアに自信があったので、「朝イチに北風が吹いていたこと」と「前日の昼スタート時は南風が吹いていたこと」を考慮して、風が切り替わるタイミングを待ってみることにしました。すると10時半頃に予定通り風は切り替わりましたが、結局どの魚からも反応はありませんでした。初日雨、この日は曇りという状況も影響しているのかもしれませんが、この結果を踏まえ、思い切って最下流まで下るというリスクを排除する事としました。

次にひとつ上流側の長いワンドをザックリ見た後、もう一つの本命のプルプルワンドへ向かいました。ここで昼食タイムという事で、釣り方を強制させて(笑)フロントを譲りました。すると僅か数投で2キロ超えのメスバスをキャッチ。前日との比較も含めてこのエリアを試合中のメインエリアにすると決め、このエリアを移動しました。

その後はプルプルワンドのフォローを探すべく、まずは近くにあり、南向きで②の条件を満たした曝気に繋がるブイの根元の岬やワンドをチェックしました。残念ながら反応はありませんでしたが、この時曝気装置は動いていました。そして次は中流のインサイド側(3連ワンドの対岸)で③や④の魚をチェックしつつ、残り時間でメインリバー側である太田筋へ移動しました。中流域インサイドでは釣れてる船や見えバスも見えたので、試合当日はプルプルワンドを11時間半頃に出て、戻りながらこちらもチェックするというプランが出来ました。大潮という要素も考慮すればプルプルワンドで3本5キロ強、帰りに2本3キロ弱の計8キロ、なんて構想も浮かんでいました。この時点で2日間魚は釣ってないものの、メインのパターンにフォローパターンまで見つける事が出来ました。

その後、最後に太田筋をチェック。
意外にも水温が高くコレは他の選手もかなり釣ってくるかも、と焦りましたが意外にも釣れませんでした。
入口のスロープ側アウトサイドを流した時に比べ、対岸の大きな岬手前から民家前のインサイドを流した時の方が水温が低かった、という事で、この時点で釣るべきは河口島~製剤所前のワンドの入口の岬~土砂崩れ跡より少し下流の張り出しまでのアウトサイドシャローと考えました。これらのエリアであれば、表面付近を流れる比重の軽い暖かいカレントが当たるという目論見でした。そしてそのストレッチのシャローのみを2人で色々なルアーを投げてチェックしました。しかしながら、全く反応がなかったため、太田筋そのものも思い切って見切る事としました。ここまでがプラクティスの流れです。

試合当日
寒冷前線の通過による未明の激しい雷雨が少し不安でしたが、大会は無事にスタートしました。
スロープ前の水温は前日より上がっていて、太田、厚東の両筋になんらかの変化があったのは間違いないという認識でした。
少し気がかりなので本命をハズしたことも考え、前日見た太田まで戻るバッテリー計算も入れて中速で目的地のプルプルワンドへ向かいました。
到着後、とりあえずセオリー通りのインサイドを釣り上がりながら最上流へ向かいます。
最上流は雨の影響もあり、クリーク内が16.6~16.8に対して14.0℃でかなりの白濁り。カレントが悪いのは明白なので、インサイドにあるちょっとしたワンドと、アウトサイドの中層からボトムを流れる比重が重い冷たいカレントの当たらない1m未満のフラットに絡むカバーを集中して釣っていきました。後者のアウトサイドのドシャローは、ミドルレンジのメスバスが一気に避難してくるのでは、と予想してローテーションに加えてみました。
それらのスポットでかなりルアーをローテーションし、予定通りの11時半までプルプルワンドで粘りました。
結果的には思い通りに2キロ超えのバスもキャッチすることができましたが、いるハズのバスの口の使わせ方が分からず大苦戦しました。たまに見える魚もいたので間違えなく魚影は濃い状況でしたが、バイトさせる事が出来ずに2本止まりでの移動となりました。この微妙なペースは最後まで続き、中流域インサイドでは何事もなく帰着となりました。試合中の流れは重要ですね。。

終わってみると全体的にはローウエイトで、冒頭に記載した通りの3位入賞となりましたが、プラのイメージやメインエリアのバスのストック量からすればイマイチな展開となりました。
ただし、2日間釣り込まずにひたすらエリアを周り、当日のウイニングエリアになりうるエリアに辿りつけた事はよく出来た点かと思います。
この時期の魚は上がってきてからはあまり移動しなくなるので、できるだけプレッシャーを与えないように、釣らずにエリアを見て周った事が良かった点だと思います。
シーズナルパターンに沿って、釣る事の出来る魚を追い求めた自分らしい展開だったと思います。

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Updated: 2015年4月22日 — 10:47 PM

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