PB TOURNAMENT 2013 第四戦 概要レポート

レギュラー戦のレコード続発!山藤選手はAOYに向けて逃げ切り体制に入ったか!?

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8月18日にPBT第四戦が弥栄湖で行われました。今回の参加者は21名。
PBTは全5戦中の上位成績4戦分で年間優勝及びクラシックの出場権が決まる。今回で一応の年間成績が出るために、ここは是が非でも踏んばらないといけないところ。
その会場となるのはPBTトレイルでも有数のビッグウエイトレイクである弥栄湖。しかし、一歩間違えば、全くウエイトが出ないのもこのレイクの特徴でもある。

前回の小野湖戦でも遅刻(厳密には開会式に間に合っていたのだが、おじさんたちは朝が早いので遅刻扱いにされる)があったが、今回は本物の遅刻者あり。

これがその人、中崎優斗。ここはフルネームで晒します(笑)
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しかし、ゆる~いPBTでは、ペナルティもありません。それに開始時間に間に合わなくとも、みんなだべって待ってくれます(笑)通常の大会では有り得ませんが、ペア戦なので来ないことにはスタート出来ないんです!でも、どうしようもない時は仕方ないですけどね。

今度遅刻したらスキンヘッドらしいですけど。。。

時間も少しおしたので、朝のミーティングも早々に。ルールは事前にHPで確認してきてくださいね
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とにかく熱中症にだけは注意という話がありました。というのも、プラクティス中に熱中症で倒れた人が居たからです。しかし、その倒れた時に悟りを開いたとか、神の領域に達したとか・・・。
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今回の抽選もなかなかコアなものとなりました。
個人的な注目としては、今期はことごとく”神潰し”にあっている坂田君を引き当てた藤本ペア。それに、Wクラシックチャンプの田中/三澤ペア。そして、GUTS/鈴川ペアもなかなかの技巧者だけに不気味です。PBT史上最重量となった山藤/石田ペアもなかなかの迫力です。石田艇なら沈確定でしょう。
そして、もっとも興味深かったのが今村選手。釣り歴も浅く、失礼ながらぱっとした成績も今のところない。しかし、初参加の第一戦で、フロントエレキを忘れた石田艇で、メキシコのガイドのようにフロントシートで揚々と釣りをする姿が微笑ましかった(笑)
そして今回、朝からエレキトラブルでリアエレキのみで戦うことになった藤高艇を見事引き当てるあたりに、PBT選手としての素質を感じずにはいられなかった。次戦もエレキキラーのペアが楽しみである。
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今期一番乗りに乗っているのは、間違いなく山藤選手だろう。今回の大会のためにマッキーさんにボートを借りて出場。そのおかげで、最重量の菊ずいろう選手を載せても、この安定感。むしろ、素晴らしいバランスである。こうした巡り合わせも勝負の世界には大事な要因である。
ただ、試合後にバッテリーの端子が溶けきっていたのは、この重さのせいではなかったのではないかと、思わずにはいられなかった。相当エレキには負担がかかっていたに違いない。
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こちらは田中/三澤艇。三澤選手といえば、自他ともに認めるエスケープツインの使い手であるが、今回は終始Cテールを投げていたのはここだけのナイショ(笑)しかし、それでボコボコ釣るもんだから、田中選手も何も言えなかったようだ。
名言「結果に勝るものは無し!」
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こちらは、遅刻した中崎選手。パートナーにキープキャスト中熊を迎え、ファーストフライトの利を生かして小瀬上流を目指した。
中熊選手の言葉から、巻きの展開をチョイス。それが成功し、朝からグッドサイズをキャッチしたようだ。
わざと遅刻して、みんなのモーニングバイトを取らせないという作戦が成功したということだろう(笑)
朝から同じ巻きの展開をチョイスして、何も起こらなかったと口を揃えたおじさんたちからすれば、憎まれ口の一つくらい許されるはずである。
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こちらは河口/冨田ペア。
20代の中崎選手、30代の田中選手は椅子も使わずに立って移動です。一方、40代の河口選手あは・・・何が言いたいのかもうわかりますね!?そのうちバリアフリーのボートに変身するはずです。
朝一は小瀬の上流に行ったが、プラの時より水が悪くなっていると見切り、小瀬の中流域を丁寧の探った同選手。今回は姐さんの活躍で上位に留まりました。
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食っているか、寝ているかという菊ずいろう選手の立っている貴重な勇姿です。
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小瀬の岩盤のブレイクと、菊ずいろうの顎下の段々ブレイクのコラボレーション。あの段々にフットボールを小刻みに落とし込みたい!ビッグサイズのバス・・・いや、菊がバイトするかな(笑)
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今回のNFは2組。佐々木/blankと小林/須藤ペア。佐々木選手は無口なblankさんと本湖へと消えていった。本当にしゃべる相手がいない状況で、なけなしの一匹をキャッチするも、よもやのロケット!今期はNFか優勝かという両極端の成績である。さて、最終戦はどっちになるのでしょうか。
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小林/須藤ペアは小瀬の上流からいろんなところを攻めるも、ついにキーパーをキャッチするに至らなかったようだ。須藤選手にとっては痛恨の二度目のNFとなった。
前日のプラではビッグバドで立木を攻めグッドサイズも確認していた小林選手。日が高くなってからのビッグフィッシュパターンを試みたかったが、よもやのエレキトラブル。というか、バッテリートラブル。端子が焼け落ちるという希な状態で、大穴が空いてました・・・。機動力が無くなったために、会場前で粘り切ったが、最後まで弥栄のキーパーで彼らのロッドが曲がることは無かった。
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第9位は藤高/今村ペア。エレキ故障を乗り越えて770g/2匹をウエイイン。リアエレキで移動しつつ要所ではフロントを降ろして魚探を使うという、大層手間のかかる釣りをしていました。機器のメンテナンスも大会を戦う上で重要な要素です。少しでも違和感があれば、ちゃんと修理しましょうね。
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第8位は為近/細本ペア。写真では3匹ですが、実は1匹弾かれました(笑)ノンキーパーの持ち込みもペナルティーなしのPBT。というか、弾かれる瞬間が一番盛り上がったりもします。
年間暫定1位だった細本選手だが、ここでブレーキ。それでも、年間暫定2位を死守。最終戦に向けてAOY争いが面白い所です。クラシックは安泰か。
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第7位は山崎/川村ペア。ここまでが2本のウエイイン。
仕事が忙しくプラに入れない山崎選手は得意の弥栄でもパッとしなかった模様。今期は厳しい戦いが続きます。
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第6位はGUTS/鈴川ペア。リミットを達成するもスモールバッグ。当初、ノンボーターで申し込んでいたGUTS選手は「ノンボで山藤さんとペアになる予定やったのに~!」と言っていました。他力本願ではいけませんよ。今回もGUTSリグが活躍したようだが、キッカーに恵まれなかったのが悔やまれる。年間成績は12位と微妙な位置。
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第5位は田中D/三澤ペア。こちらもキッカーに恵まれずスモールバッグになった。当初は「小野湖で失墜したエスケープツインの威厳を復活させる!」を合言葉に釣りこんでいったが、三澤選手がCテールのダウンショットを炸裂!田中選手はスプーンテールシャッドのボイル打ちでスコアを稼いだが、最後まで弥栄の女神は微笑まなかった。
年間成績は田中選手が11位。一方、三澤選手は4位だが、切り捨てポイントを考えるととても不安な位置である。
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第4位は河口/冨田ペア。ボーターの河口選手は苦戦したようだが、バックシートの冨田選手が一攫千金の1800gオーバーをキャッチ!ヒットルアーはエスケープツインのTX。プロスタッフが必死になってもダメだったのに、バス釣り2年目でこの結果・・・。参りました。
河口選手の年間成績は3位にジャンプアップ。最終戦如何ではAOYも見えてきた。今から中年(初老?)の鼓動が早くなるのは、決して血圧が高いだけでは無いはずだ。
ここからが表彰台。なんだか見慣れた顔ぶれが・・・。ボーターは第一戦の弥栄戦と同じ顔ぶれになった。
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第3位に入賞したのは中崎/中熊ペア。50UPを含むウエイトは2850g。
朝一フィーディングのバスを狙ってクリスタルS1/2で40UPをキャッチ(中熊)。一方、中崎選手も負けじとリストラップでキーパーをキャッチ。巻きの展開で一気にリミットメイク。その後、エリアを美和の入り口に移動し、サイトで発見したバスをウインドレンジ5/8を使用し、バスにぶつけてスイッチを入れるという荒業でキャッチ!それが50UPの1430gだったよう。ウインドレンジはスピナーベイトというよりは、ブレード付のラバージグとして使うのがキモ。たまにシェイクを混ぜたりして、朝のクリスタルSよりもやや深いレンジを狙ったようだ。
中崎選手は第一戦に続いて弥栄戦の連続入賞。これで年間も7位に浮上。クラシック出場に王手を掛けた。
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中崎選手のメインタックル
ROD:Parms エッジEVC-562
REEL:
LINE:
LURE:Rapara リストラップRR5FC
一言:ペアトーナメントって感じ(?)で協力して釣りました。ペアに助けられた一日でした。遅刻してすいませんでした。
中熊選手のメインタックル
ROD:Nories ロードランナー HB-600M
REEL:Shimano 12カルカッタ100
LINE:Duel X-TEXコブラ20lb
LURE:Nories クリスタルS1/2oz、ウインドレンジ5/8oz
一言:非常に良い釣りをさせて頂き、大変楽しかったです。初めての50UPも釣りました。最後までストロングスタイルを貫くことが出来、充実した釣りでした。ありがとうございました。
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第3位に入賞したのは藤本/坂田ペア。モンスター級の2480gを含む3450gをウエイイン。この魚を持ち込んだら優勝は間違いないと思ったに違いない。
メインエリアは美和。キーとしたのはシェードとベイト。このモンスターは美和のロードベッドの一段下に潜んでいたのを、バックシートの坂田選手が痙攣シェイクで仕留めたもの。
この痙攣シェイクにはかなりの拘りがある同選手は、そのタックルにも拘っている。朝は浅い所を手際よく攻めるために2.7gをチョイス。日が高くなってからは深いところを攻めるのだが、よりスローになっているのを意識して1.8gにウエイトダウン。その分、トレーラーは比重の高いディトレーターに変更。ラインも5lbをチョイス。これは対ビッグフィッシュ対策というよりは、痙攣シェイクを効果的にルアーに伝えるために、より伸びの少ない5lbがベストだと判断したらしい。一時はPEラインも試していたのだが、今回はフロロ5lb。痙攣シェイクは常に進化しているようだ。
藤本の釣りに関してはあえて触れるような要素も無かったので割愛。
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藤本選手のメインタックル
ROD:AbuGarcia ファンタジスタ Studious FSNS-60ULS MGS
REEL:Shimano レアニウム2000HGS
LINE:Bawo スパーハードプレミアムプラス Hi-Grade 4lb
LURE:Nories Fラッテリー(グリーンパンプキン)
SINKER:ネコリグシンンカー 1/32oz
一言:最終戦、執念のネチリでまくります!
坂田選手のメインタックル
ROD:Shimano エクスプライド 63L-S
REEL:Daiwa ルビアス2500
LINE:Nogales デッドオアアライブ 5lb
LURE:Noike スイスイケムケム1/16oz
TRAILER:GeryYamamoto ディトレーター
一言:痙攣シェイクは進化(神化)します。 ← 勝手に私が書きました(笑)
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そして、PBT第4戦の優勝は山藤/石田ペア。坂田選手の2480gを上回る2505gをゲットし、5245gをウエイイン。
ちなみにこの2505gはレギュラー戦歴代2位のビッグフィッシュ。そして、5245gはレギュラー戦レコードとなった。
「(私の)弥栄にようこそ。」で始まった勝利者のコメント。今回の戦略は”河口さんの対岸作戦”だったようだ。サンラインカップの時に河口艇の対岸で良い結果を残したことから、今回も河口艇の対岸をチョイス。そこでは、1投目でこのビッグフィッシュをキャッチしたようだ。その後、少し迷走したももの、もう一度河口さんの対岸に入ると、再び一投目で2kg弱が!もう、”河口さんの対岸パータン”は揺るぎないものになったようだ。
岩盤の上にサスペンドしていた魚ではないか?ということだったが、何よりもキモは”河口さんの対岸”だったようだ。
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一方、バックシートの石田選手は、朝一にノルマと課されたサイトのバスを見事ゲット。その後は、「寝てていいよ!」の言葉に甘えてほんわかと釣りをしていたが、この魚が入ったおかげて余裕の展開になり、フロントシートでも楽しい釣りを、ワイワイと楽しんだようだ。羨ましい・・・。
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山藤選手のメインタックル
ROD:AbuGarcia ファンタジスタ Studious FCS-65LS
REEL:Daiwa リベルトピクシー KTF
LINE:Sunline FCスナイパーBMS 8lb
LURE:Reins スワンプマグナム(エビミソ)
SINKER:Reins ネコリグシンカー3.5g
一言:今期は平常心を保って楽しんで釣ることが出来ています。残り一戦も気負わずに自分の力を出し切ります。
石田選手のメインタックル
ROD:Graphiteleader ヌーボボスコ GLNBS-64ML
REEL:Shimano コンプレックスCI4 F4 2500HGS
LINE:Barkly バニッシュウルトラ 4lb
LURE:Molix スリゴー4″
RIG:ネコリグ
一言:山藤さんの釣りを吸収しようとするあまり、カメラマンの責務を途中から放棄してしまいました。ビッグフィッシュが上がってきたときは、放心状態で上の空でした。
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このド級のウエイトにより、山藤選手は暫定年間TOPに浮上、そして、菊次郎もなんと5位にジャンプアップ!
菊次郎はこのキャップを被りだしてから調子よいですねぇ。
今期はとてもハイレヴェルな戦いになっており、獲得ポイントも例年よりも高目。しかし、参加点やロースコアが混じっている人が上位にかなり居り、最終戦の結果如何では、天国から地獄へ堕ちる者や、一気にクラシック圏内へジャンプアップする者もいるだろう。最後まで目が離せないのがPBTの面白いところです。
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注目の第5戦は9/15に小野湖で行われる予定です。しかし、現在(8/22)のところかなりの減水のためにトレーラーが使えません。会場変更になるか、延期になるかは今後HPにてアップしますのでお見逃しなくお願いします。
皆さんの参加をお待ちしております。

Updated: 2013年8月19日 — 10:10 PM

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