PBT TOP7 CLASSIC VII 4月25日 河口レポート

4月25日(日) PBT TOP7 classic

私のプランは下流(曝気装置)岬にバスが上がっている気配があれば岬の上から狙い(ネストは狙いません)、上がる気配がなければ一段下を狙う。先行者がいれば民家前のシャローエリアで同様の攻め、ダメならプルプルワンドで同様の攻め、ネストがなければ上がってくるのはタイミングなので、そのポイントで粘って上がってくるタイミングを待つのか?RUN&GUNで周っていくか?そこは状況次第というところでしょうか?下流でスポーニングを意識したバスが確認できなければ、下流から中流へと季節の進行が早いエリアに移動してバスを捜していくという程度のプランしかできませんでした。
practice編では書き洩らしましたが、前日プラでは中流域の民家前で1480のプリメスを掛けていますので、中下流のプリメス狙いのプランを組んでいます。

年間順位3位というとこで、3番スタート!気になるのは、中下流でいい感触を掴んでいると思われる年間1位の田中艇、最速ボートを調達して、中下流を得意とする須藤艇、CAST第1戦でプルプルワンドでグッドサイズを手にした小林艇です。私の前を下流に向かって進んでいるのは田中艇、後ろには須藤艇、小林艇もいます。
下流への移動中にはプレスの藤本君には、前日までの状況と本日のプランを説明して、私の考えを理解してもらいました。プレスといってもアングラーです。自分が釣りたい欲望を抑えてプレスをしてもらうのですから、共にプリメスに絞りこんだ釣りを楽しんでもらいたいと思います。藤本君もclassicではプリメスに特化した戦略をとった選手ですから楽しんでもらえるプランだったのではないでしょうか?

下流に下る途中で、田中艇はどんどん右に進路をとって、昨日私がプリメスをかけた民家前のシャローエリアにボートをとめて釣りをはじめました。1日粘られるなら中流でのバックアップポイントが一つなくなります。
しかし、これで下流(曝気装置)付近には一番乗りで、好きなポイントを選択できます。まずは民家前のシャローエリアから探していきますが、水温は16.4℃ 期待している17℃にはまだ達していません。シャローにはスタンプが見えていますがバスの姿は確認できません。一段下も探ってみますが、反応なし。
本命の岬に移動してみますが水温変化なし。シャローにもバスの姿は確認できません。しかし冠水した植物がそのまま残っているのはこのエリアではここだけです。必ずプリメスがスポーニングを目指して上がってくるはずです。粘っている最中に「須藤選手2000オーバーの1本目」の知らせが入りました。これは心のダメージが大きかったです。でもまだ6時間はある。しかし、バイトはギルのみ水温も16℃台のままです。焦るとキャスティングも乱れます。

散々プレッシャーをかけてしまったので、時間をおいて入りなおすことにして、再度民家前のシャローエリアを攻めてみます。
シャローの上の段にキャストしてスタンプを乗り越えながらデスアダーカーリー(スカッパノン)+ネイルボム(3/32oz)を引いて来てスタンプに引っかかったかな?って押さえこむようなバイト!ヤバイスタンプにラインが…ジャンプ一発ラインブレイク魚体を確認しましたが推定1200〜1300
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プレスの藤本君からは「あ〜あ、この状況でバラスかなぁ〜、ダメじゃん、アーハッハッハッ」とスマホ片手に写真撮られまくりながらも色んな意味でがっかり。この落ち込みを引きずりながらフラット上、一段下を攻めるもバイトなし。

気分を切り替えるためにもエリア変更!プルプルワンドを目指しますが、ワンドの中には既に小林艇が入り込んでいます。プルプルを知り尽くしたプルプルマイスターに勝負しても勝てるわけない。
ここまで来たのだからついでにアフター回復が溜まるディープフラットのオーバーハング下、ベイトの反応も5mラインに出ています。ひょっとしてアフター回復ががいるかな?とキャストしてみるときれいな婚姻色のギルが釣れちゃいました。13101006_617497505067384_109903258_n

曝気の岬に入りなおそうと湖上を横断していると、岬付近に監視艇の藤高代表が陣取っています。ということは既に誰かが岬の内側から岬の冠水ブッシュを狙っているということなので、諦めて再再度民家前のシャローエリアに入りなします。ようやく水温17℃台に上昇!これならと、まずはシャローへの上り口になるであろうゴロタを狙うとフォールでラインが走りだします。これはオスでしょと思いながらフッキングするとバスがこっちを向いてしまうぐらいのチビバスが飛んできました。あとは南風が吹いてくれれば条件は揃うのですが、南風は吹きません。
プレスからは「まぁ勝てない試合をしている時はこんなもんですよ!河口さんはそういう星回りなんですよ」13077302_617497595067375_707587753_n

この言葉をきっかけに、中流域へ上がる決心をしました。行きがけの駄賃で、CAST第1戦で1200を釣ったゴロタエリアに入ります。「流れも出てきて、ここは反転流のできるのでバスがとどまるはずだから1本欲しい!」とキャスト!フォール中のバイトはありませんが、着底後に「コツ」というバイトが!スウィープして合わせると先ほどより重みがあります。でも魚体が浮いてくると微妙なサイズ、キーパースケールで計ってみるとノンキーパー
すかさずプレスからは「勝てる人はここで釣りますよ!ノンキー釣るなんて、そういう星なんです。」と血圧があがりそうなコメントばかりです。13115520_617497741734027_455604520_n

でも中流のゴロタエリアは反応があるし、水温も17℃台をキープしています。もうちょっと流していきます。ようやく次のバイトがありました。キーパーはあるけど産卵にはまったく絡まない魚体です。でも貴重な1本です。慎重にネットランディングしてると「エッ!ネット使うサイズじゃないでしょう」とプレス藤本。バラシをしちゃうと慎重になるんだよ!でも勝てる試合の時はここで1500とか来るんだよなぁなどと思っていると、「やっぱり星回りですね!」とプレ ス藤本。13115569_617498065067328_1967749896_n

5番目のワンド下流側入り口まで流して反応がないので、中流民家前のシャローエリアを見ると誰もいません。これはチャンス!一気にシャローエリアに向かいます。
このエリアは例年スポーニングが行われており、一部の方にとっては春は絶対に外せない場所です。水温も17℃台後半になっており、条件も揃っています。このエリアの特徴は、外側の冠水した木(今はスタンプになっていますが)が1番上のフラットの境で、そこから水深約2〜3mの2番目のハードボトムなフラットになります。このハードボトムのフラットの幅は場所によって変わりますが、3番目のフラットは一気に水深5〜7mまで落ちます。
濁りが入っていますので、一番上のフラットもスタンプの頭がかろうじて確認できる程度ですが、外側のスタンプ脇に丁寧にデスアダーカーリー(スカッパノン)を打っていきます。ボトムに着底して、ボトムの形状を確認しながら動かしていくと、「コツ」というバイトがあり合わせずに待っていると、ラインがスーッと走り出しましたので、ここで合わせます。これまでとは全く引きが違います!ようやく小野湖とシンクロした感じです。バスが水面に浮いてくると「デカイ!キロ後半は確実!ネット!ネット!」と慌ててネットを手に取りランディング!
ネットまであと数センチのところでバスが体勢を変えて反転したことろで無念のフックオフ!丸々として幅が広いマダムの白いお腹が目に焼き付きています。
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すかさずプレスからは「何しよん!絶対獲らんといけん魚でしょう!」  はいはい、その通りです。あなたに言われなくても痛感してますよ。

条件が整っているので、しばらくここで粘ります。バラシたバスは1番上のフラットが広めの2番目のフラットでしたが、今度は1番目のフラットは狭く2番目のフラットが広い場所を狙います。1番目と2番目のエッジから落として放置します。石田選手が厚東川筋から降りてきて全く釣れない、というか釣れる気がしないという話を藤本プレスと話しています。そろそろ聞いてみますか、とラインにテンションかけようとしますがジグヘッドの重みさえ感じません。これはバスがルアーを咥えてボート側に向かってきているデカバス特有の動きです。ボートに近づきすぎる前にフッキングしないとボート直下に近い場所だと上手くフッキングできません。
素早くラインを巻き取ってテンションがかかる直前で思いっきりフッキングです。間に合いました、バスは下へ下へ突っ込んでいきますが、長年の相棒KS-68MLのバットが上手く吸収してくれます。無事にネットに納まりました。待望のプリメスです。1700超えてます。13115436_617498335067301_1037298891_n

先ほどバラシたバスと同じぐらいのデカさ?ってことは1700はあったってことかよ!試合に「たられば」は禁物ですが掛けた魚を全て獲っていれば4600ってことですよ。十分優勝が狙えるウエイトがありますってことはやっていることは間違っていないということです。
まだ、中流域のプリメスは最上段のフラットには上がっていないが、一段下の場所で上がるタイミングを待っているということです。しかも伐採はされていますが、例年通りのスポーニングエリアは有効ということもわかりましたので、三連ワンドのスポーニングエリアをRUN&GUNしていくことにします。残り1時間半ですが、小野湖とシンクロしてきた星回りの悪いオジサンは諦めも悪いのです。

時間が無いので山大ワンドは飛ばして、2番目のワンドに向かいますが既に石橋艇が陣取っています。1番目のワンドの最奥は空いていましたので一段下を狙いたいところですが、濁りが入っていてかろうじてスタンプの頭が見えています。しかしバイトがありません。1番目のスポーニングエリアを全て打っていきましたが反応がありません。
藤本プレスいわく「持ってない人の典型的な展開ですね。勢いが止まりましたよ。」

最後のエリアはサンシャインワンドです。ですが、既に残り40分です。藤本プレスも実績があるエリアなので「ここで釣ったらドラマ魚ってやつですよ!」などと呑気なことを言っています。
ボートが係留してあるシャローを狙って水深3m付近までズル引き&ステイで探ってみます。何度か打ち直してH鋼杭の近くまできましたので、ピックアップしようとルアーを回収している時にひったくられる様なバイト!まさにガツンというよりゴツンという重量感のあるバイトです。そのまま横に走って行き、ドラグは鳴りっぱなしですが何もできません。藤本プレスも「オオーッ!ドラマ魚だ!」と盛り上がってボート上は一気にハイテンションに包まれます。
「持っていない男」は期待を裏切りません!フッとラインテンションが抜け、エビったデスアダーカーリーが戻ってきます。こうゆうことですよ。勝てるリズムを掴みきれないと3度のチャンスを無にしてしまうんです。ここでタイムアップ。私のclassicの挑戦は終わりました。

7時間釣りもできずに、後ろから写真を撮って実況報告をしてくれた藤本君ありがとうございました。あなたのプレス以上の働きで私は7時間全力で戦うことが出来ました。心にチクチク刺さるコメントは貴方なりの叱咤激励だと感謝しています。

運営に携わった皆様お疲れ様でした。そして充実した時間をありがとうございました。

ロッド:DAIKO KS-68ML
リール:DAIWA CALDIA2506
ライン:SEAGUAR FLUORO MEISTER 6lb
フック:DECOY NAIL BOMB VJ-71 3/32oz
ルアー:DEPS DEATHADDER CURLY スカッパノン

最後まで読んで頂きありがとうございました。


Updated: 2016年4月29日 — 6:15 AM

2 Comments

Add a Comment
  1. いつも以上の超大作、読みごたえ満点でした。
    やはり、藤本氏でしたか。仲いいですね。( ´∀`)
    自分も今日入った感じでは、例年の小野とは少し違う印象を受けました。
    今週一気に来るのか、このままダラダラ行くのか、エリアの選定や展開が難しく
    読み違えると下手したらくらいますね。もし、今週も少ないのならば、抜き過ぎ
    は注意かも知れませんよ。

    1. 浜崎さん 河口劇場を読んで頂きありがとうございます。
       近年の小野湖の春は難しくなっていますが、今年はスポーニングエリアの冠水植物の伐採除根等がありアングラーにとってもバスにとっても大きな変化があり、特に難しいのではないでしょうか?
       たしかに読み違えると凸る可能性が大きいですが、ゲームとしては面白味が増しますね!
      第1戦が楽しみです。今年もバックシーターに釣って貰います!

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