PBT TOP10 CLASSIC Ⅳ同船者レポート 4月21日 T.Morimoto

2013年4月21日(日)に開催されたPBTのTOP10CLASSIC。
残念ながら選手としてではないですが、昨年のクラシックチャンプ=河口眞之さんにプレス同船させていただきました。
春の小野湖で”神”と呼ばれる河口選手の戦略とは!?
以下、レポートします。

午前7時、スタート。
他の選手がスロープに比較的近いスポットに向かうのを尻目に、迷いなく太田筋を遡る河口艇。
前年チャンプには全く迷いがない。
直前のプラで、かなり良い手応えを感じているとのこと。期待が持てる。
少し小雨が降ってきてはいたが、予報では降水確率0%。すぐ止むであろう。
後続は、佐々木艇のみ。
今年からイメージチェンジ(?)した佐々木選手のグリーンのレインウェアが眩しい。
7時40分、予定通りに水産試験場前のガレ場に入る。
 
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河口選手の第1投は、おなじみのデスアダーカーリー(スカッパノン)5inch+3/32ozネイルボム。
ボトムの感触を感じながら、丁寧にトレース。
が、バイトはなし。
しばらく付近を同じように探るがノーバイト。
前日から約1℃の水温低下が影響しているのか、アタリが遠い。
佐々木艇も40mほど離れて、いろいろとアプローチしているようだが竿が曲がっている様子はない。
どんどんと降りしきる雨。
予報に反して、雨足がだんだんと強まっているようだ。
予備校生のような装いで出場していた坂田選手が気になる。
そうこうする内に、グリーンのレインウェアは対岸へ移動。
入れ替わりに須藤艇が佐々木艇と同じポジションに入る。
雨は一向に止む気配もなく降り続く。
須藤艇と情報交換したところ、クランクで既に1本キャッチしているとのこと。
 
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「いいなぁ~」と言いつつも、前年チャンプの顔にはまだ余裕すら感じられる。
その後も同様に攻めるものの、1度バイトらしきものを感じたのみ。
「なんで釣れんのかのぉ~」
直前プラと違う展開にリズムを掴みきれない河口選手。
途中ネコリグやバイブレーションを投入するもバイトを得られず、意を決し弧森島へ移動。
島でも直前プラでグッドフィッシュをキャッチしているとのこと。
島の住人の面目躍如なるか!?
島周りをネイルボムとネコリグで丁寧に探る。
木の下にもタイトに入れるが、ノーバイト。
やはり何かがおかしい。
このあたりからポツリポツリと河口選手のボヤキが聞こえ始める。マズイ展開だ。
 
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気分転換に島から少し離れた浚渫跡やロードベッド跡をバイブレーション乱れ打ち。
「島の周囲で釣れんっちゅーことは・・・この辺じゃないの!?」と、
魚探で細かく地形を確認しながら、ひたすら投げては巻き投げては巻くこと1時間。
「うおぉっ!?」「当たった!?」「ヘラかなぁ・・・」「なんで当たらんのかねぇ?」
ますます増えるボヤキ。
少しずつ壊れ始めるチャンプ。表情も険しい。
依然降り続く雨。フル防寒で座っている私ですら手が少しかじかんできた。
風も強まってきている。
「マズイなぁ・・・風が強いからライトリグも使いづらいし・・・
でも、巻きモンで釣れんから、もう1回ロードベッドをジグヘッドでやるか・・・」
10時30分、再びロードベッド跡に入り、魚探を確認すると結構なベイト反応が見られる。
デスアダーカーリー+ネイルボムを投げること数投、気づくと河口選手のロッドが大きく弧を描いている!
「来てる!??」と頭に?マークが点滅した状態の河口選手だが、ロッドはギュンギュン絞り込まれている。
「やっぱりバスやわ~(喜)!」と言いながらもサクっとランディング。
 
IMG_0531.JPG
 
素晴らしい魚体の40台後半のグッドサイズのバスです。
「よかった~!!!」
あまりの釣れなさに壊れかけて半ベソをかいていた河口選手だっただけに、
起死回生の1匹に喜びもひとしお。思わず2人で握手しました。
天からの祝福か、晴れ間も覗き始めた。
河口選手に解説していただくと、
「ん!?アタリ??全然ワカランかった(笑)たぶんフォール中やったんやろうねぇ~。
またどうせ根がかりやろうって思った。だからノーバイトワンフィッシュやね。
いや~、にしても長かった~」
プラで好感触を得て、かなりエリアも絞り込んで臨んでいただけに、
朝からの沈黙にフラフラになっていた前年チャンプ。
しかし不発のそのエリアから執念で絞りだした価値ある1匹。さすがです。
 
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10時50分、1匹キャッチし安堵の表情を浮かべる河口選手。
藤高会長より私の携帯に連絡が入る。
それによると、坂田選手が2匹ながらどちらも2kg超えのサカナ持っているとのこと。
また、ウクレレ選手は既に3匹のリミット達成をしているとのこと。そのことを伝えると
「なんなんそれ!?じゃあワタクシのサカナはショボイ感じになっちゃうやん」
少し落胆する河口選手。
12時過ぎまで、島周り・ロードベッド跡・浚渫跡など同じエリアをチェックし、
2匹目のドジョウを探すも後が続かず、下流方面へ向け移動。
12時20分、太田筋を少し上がった右岸に格闘中のGUTS選手を発見。
無事ランディングされたところを見計らい近づくとキロアップのナイスフィッシュ。
「やっぱりキッカーバグは釣れるばいねぇ~!(博多弁あってますか?)」と満面の笑顔をハイチーズ。
 
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聞くところ、なんとGUTS選手はこれがファーストフィッシュとのこと。
やはり今日は相当厳しい状況のようだ。
ここから少し厚東方面へ上がると、坂田選手WITH菊次郎氏を発見。
坂田選手は菊次郎氏に借りたあったかそうなダウンジャケットを着ている。ほっとした。
先ほど電話で聞いた2kgフィッシュx2について尋ねると、
2012年の夏の大会でGUTS選手が爆発したストレッチにディープクランクを通したらガップリ喰ってきた(菊氏談)、とのこと。
すごいすごいと褒めそやすものの、一向に話に乗ってこない坂田選手が少し気になる。
この頃から河口選手の独り言が増え始めたのも気になる。
12時35分、藤高会長より再び電話が入る。
坂田選手の2kgx2は菊次郎氏の作り話で全くのデタラメであるとのこと。
なので、集まっている情報ではウクレレ選手がダントツ首位状態であること。
田中D選手もノーフィッシュであること、を聞く。
この頃には河口選手のタバコも増え始める。
 
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12時55分、サンシャインワンドにて藤本艇、ウクレレ艇と遭遇。
藤本選手も2匹確保しているとのこと。
ウクレレ選手は、ライブウェルのポンプが故障し水汲みバケツを使い、マニュアルで水を入れ替え。
既に揃っている3匹のサカナ達を励ましながら、一刻も早く試合時間が終了することを神に祈っていた。
そこに居たのは、いつも通りの彼であった。
 
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その後も約1時間、大会終了ギリギリまでキャストを続けるがこのままタイムアップ。
ウェイインへ向かう。
1匹のみのキャッチということで、早々に検量に向かう河口選手。
果たして結果はーーーーーーー
見事1720g!!
順位は4位ながらもビッグフィッシュ賞を獲得!おめでとうございます。
初出場→優勝のウクレレさん、見事優勝おめでとうございます。
最後に・・・
河口さん、プレス同船を快諾いただいてありがとうございました!
釣れない時間、ホントにツラかったですねぇ~。結構寒かったですし。
ボクだったら朝9時には、とっくに心が折れてメンタル崩壊してたと思います。
ホントにいろいろと勉強させていただきました。
上記のレポートでは、結構失礼なコト書いてしまってるかもしれませんが、お許しください・・・
PBT含めいろんな機会でこれからもよろしくお願いします!
また、参加された皆様、お疲れ様でした。
今年も1年間よろしくお願いいたします。
森本 拓造

Updated: 2013年5月4日 — 8:29 PM

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